失敗しないグローバルERP展開(1)
-グローバルERP導入展開のトレンドと成功要因-
カネ、モノ、ヒトという自社リソースを最適活用するための手段として、ERPという考え方及びシステムが有効であることは、いまさら触れるまでもなく、多くのERP導入実績からも明らかです。
国内主要企業の多くが自社基幹業務へのERP導入を実現してきた背景には、企業の長期成長発展を支える経営の屋台骨を確立したい、という思いがあったことは想像に難くありません。今の日本企業にとっての「長期成長発展」は、あらゆる市場のグローバル化対応、と言い換えることが出来ます。
ERP導入に投資を行ってきた企業各社がその恩恵を受ける時期がようやくやって来たのです。
しかしながら、多くの企業が、自社基幹業務システムのグローバル展開に不安とリスクを抱えています。また、残念なことに、ビジネスのグローバル化に対して、基幹業務システムであるERPのグローバル展開が追従せず、ビジネス展開に支障が出ているという話も聞かれます。本来であれば、ERP導入時にKPI、業務プロセス、ビジネスインフラ、ITインフラなどの標準化完了させるべきなのですが、それが実現できていないことが直接の原因です。
また、別の懸念点として、本社IT部門のガバナンスの弱さが上げられます。海外グループ会社に対して、本社IT部門は全社IT管理のための方針を準備し、その妥当性を説くべきところですが、特に欧米諸国では、ITを中心とした全社最適の考え方に関する理論武装度合いが相対的に高く、本国からの『後付け』での方針展開はほぼ不可能な状況であるといえます。
とはいえ、グローバル化の波は留まることを知らず、各社とも一刻も早いERPグローバル展開を実現せねばなりません。このような状況下において、クリアすべきポイントは以下の3点です。
- 【標準化の観点】 海外展開を進めながら標準化推進も実現すること
- 【ガバナンスの観点】 経営・ITのガバナンスを強化しつつ、グローバルERP展開が実現できること
- 【スピードの観点】 極めて速やかに展開を完了できること
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