顧客価値を最大化するバリューチェーンの構築(SCM)

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物流コストはSCMで削減する(1)
-製造業のコストダウン活動の現状と課題-

高度経済成長期以降、日本の製造業ではQC活動やIE・VA/VE・TPMといった活動に積極的に取り組み、高品質・低コストの製品を世界に送り出してきた。また最近でもシックスシグマやSCM・JIT・物流コスト削減といった改善活動や業務改革が活発に行われている。

こうした活動で継続的に成果を上げている企業もあるが、その一方では「これ以上のコストダウンは限界に来ている」「改善活動に取り組んだが、時がたつと元に戻ってしまっている」といった声が上がっている企業も多いのが現実である。

現場が強いといわれる日本の製造業において、担当者が日々改善活動を行っても思うように成果が出ない理由はなぜか。以下に一般的にみられる2つの原因をあげる。

第1の原因としては、部門ごとに個別にコストダウン活動が行われていて、部門間で連携した活動が行われていないことがあげられる。たとえば上記の改善活動を例にすると、(1)QC活動:製造部門、(2)IE:製造部門、(3)VA/VE:開発部門、(4)TPM:保全部門、(5)シックスシグマ:製造部門、(6)SCM:生産計画部門、(7)JIT:製造部門、(8)調達コスト削減:購買部門、(9)物流コスト削減:物流部門 といった状況である。

多くの企業では、製造部門だけの取り組みでは従来行ってきた以上のコストダウンは望めない。製造部門は図面や仕様書に記載された品質と仕様を満たす材料・部品・製品を製造をすることを義務付けられているためである。しかしそうした企業でも、製造部門と設計開発部門とが共同で取り組むことで、大きなコストダウンの可能性が残されていることが多い。

調達部門においても同様である。調達部門の従来のコストダウンは、多くの場合、サプライヤーとの交渉で実現してきている。それはそれで重要と考えるが、これ以上のコストダウンを行うためには、サプライヤーのものづくりの効率化に必要な情報を、設計開発部門や計画部門と共同で提示・提供していくことが必要となっている。

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