クニエ漫画グランプリ2021
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テーマ:誠意 『お人好し戦略』

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連載作品寸評コメント

たられば

たられば(@tarareba722
編集者

たられば(@tarareba722テーマが「誠意」の作品の第二話。非常に勉強になる回でした。作中で大手スーパーの担当者は、意気揚々と背を向ける主人公に対して「コストに対してリターンが少なすぎるのに気づいていない。でも、こういうことを躊躇なくできる人間こそが最終的に信頼を勝ち取るのかもね」と語ります。いやあ、たしかにそのとおりなのですけど、これ、「そうだけど、それだけじゃない」ということを読者に暗示していますよね。つまり「コストに対してリターンが少ない、という判断は本当に正しいのか、正しいとしてそれは【誰にとって】か」ということ。もしかするとビジネスにおける「誠意」というファクターは、中長期プラス要因(もしくはマイナス要因)として働く、というのが本作のテーマなのかも、と読んでいて感じました。

シャープさん

シャープさん(@SHARP_JP

シャープさん(@SHARP_JP 世の中なんでもかんでも「それをやる意味と効率」だ。仕事なんてとくに、労力をかけずにいかに大きなリターンを得るかが、優劣の基準だったりする。ほんとうは労力をかけない代わりにお金をかけたり、お金をかけない代わりに労力をかけるのが仕事の真価だったりするのに、会社の中で大勢を占める効率重視勢はそこをうやむやにする。今回はそんなもやもやを思い出させてくれた。

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