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デジタル多国籍企業
ー分断化する世界でいかなるグローバル戦略をとるべきか

  • 著者:サティッシュ・ナンビサン/ヤドン・ルオ
  • 訳者:NTTデータ・コンサルティング・イニシアティブ
  • ISBN:9784492558348
  • 価格:3,080円(税込)
  • 発行:東洋経済新報社
  • 発行日:2025年7月23日

本書の特長

本書は、ケース・ウェスタン・リザーブ大学経営大学院 ナンシーおよびジョセフ・キースリー教授であるサティッシュ・ナンビサン氏とマイアミ大学ハーバート・ビジネススクール エメリー・M・フィンドリー特別教授兼経営学教授のヤドン・ルオ氏の共著による『The Digital Multinational: Navigating the New Normal in Global Business (Management on the Cutting Edge)』の日本語翻訳・解説版です。
デジタル技術がグローバリゼーションを加速させ、デジタル多国籍企業が今や世界のGDPや雇用の多くを占める一方で、世界の分断化が進んでいます。この新たな常態に対し、両氏は「成功の鍵はデジタル多国籍企業とグローバルパートナーや子会社との関係を特徴づける“タイトカップリング”と“ルースカップリング”という2つの概念にある」と説明しています。
本書では、その概念とともに、アップルやユニリーバ、ナイキ、バーバリーが実践するデジタル技術の活用を紹介しながら、分断化する世界で企業はどのようにデジタル技術を活用していくべきかを解説しています。今後、グローバル市場で勝ち抜いていくためのグローバル経営戦略考える上で不可欠と言える1冊となっています。

概要

多国籍企業はデジタル技術をどう駆使して、顧客や市場、サプライヤー、パートナーとつながるベストプラクティスを達成しているか。

目次

  • 第1章デジタル時代におけるグローバリゼーションの変化

  • 第2章デジタル・グローバルビジネス・コネクティビティ

  • 第3章世界市場と顧客のデジタル接続

  • 第4章グローバルパートナー、プラットフォーム、エコシステムのデジタル接続

  • 第5章海外子会社とグローバル活動マネジメントのデジタル接続

  • 第6章グローバルイノベーションと知識のデジタル接続

  • 第7章ビジネスモデルのデジタルによる国際化

  • 第8章デジタル時代のグローバル・アントレプレナーシップ

  • 第9章デジタル・グローバルビジネスにおけるリスク管理

  • 第10章デジタル・インテリジェンスとデジタル・レジリエンス
    ――デジタル・グローバルビジネス・コネクティビティの実践

[日本語版特別コンテンツ]
日本における取り組み事例➀―オムロンヘルスケア株式会社
日本における取り組み事例②―横河電機株式会社
特別対談 グローバリゼーションとローカリゼーションが同時進行するなかで世界展開を進めていくためには

著者

サティッシュ・ナンビサン
ケース・ウェスタン・リザーブ大学経営大学院 ナンシーおよびジョセフ・キースリー教授(技術経営学)
専門は、イノベーションマネジメント、アントレプレナーシップ、技術経営など。現在はとくにデジタル技術がグローバルビジネスにおけるイノベーションと価値創造をどのように形成するかを中心に研究している。主な共著書に『The Global Brain: Your Roadmap for Innovating Faster and Smarter in a Networked World』(Wharton School Publishing, 2008)があるほか、『Harvard Business Review』をはじめ数多くのジャーナルに研究成果が掲載されている。
ヤドン・ルオ
マイアミ大学ハーバート・ビジネススクール エメリー・M・フィンドリー特別教授兼経営学教授
専門は、グローバル企業戦略、国際経営、新興市場ビジネス。主な研究業績に、スプリングボード理論、グローバルコーペティション、テクノ地政学的不確実性、デジタルグローバリゼーション、国境を越えたアライアンス、新興市場への多国籍企業の投資、異文化マネジメント、新興市場の制度と戦略などについての貢献がある。20冊以上の著書、共著書があり、『Academy of Management Journal』など多くのジャーナルに200以上の記事を寄稿している。

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翻訳者

NTTデータ・コンサルティング・イニシアティブ
NTTデータグループでコンサルティング業務を行う、株式会社NTTデータ内の組織、株式会社NTTデータ経営研究所、株式会社クニエ、株式会社NTTデータ数理システムの4社の事業連携。フォーサイト起点の社会イノベーションを共通コンセプトとし、政府機関を中心とした公共分野から、金融、小売、製造、サービスなどの幅広い業界に対しコンサルティングを行っている。将来のあるべき姿の研究から、政策提言、コンソーシアム運営、企業の戦略立案、業務改革支援など、さまざまな社会課題や経営課題の解決に向け2950名を超える各領域のプロフェッショナルが、専門性とノウハウを結集しながらコンサルティングサービスを提供している。編著書に『フォーサイト起点の社会イノベーション』(日本経済新聞出版)、訳書に『THE DIGITAL TRANSFORMATION ROADMAP (デジタル・トランスフォーメーション・ロードマップ)』『生成AI活用の最前線』『フュージョンストラテジー』『スマート・ライバル ビッグ・テックと戦う企業』(以上、東洋経済新報社)がある。
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